2月になりましたね。

2月3日を境にコンセプトをリニューアルし
女性専門クラニオセイクラルオステオパシーサロンとして
再スタートすることになりました。

なんせ、決めたらすぐに行動に移したかったもので
ホームページの内容等はこれから直していきたいと思います。

今回、コンセプトをリニューアルするにあたり
もう一度、私がクラニオセイクラルオステオパシーを通して

生涯何をしたいのか、
何を伝えていきたいのかを考えました。

こちらのブログには書いていませんが
1年前にとある出来事がありました。

それは私にとって
身体にも心にも大きなダメージを与える出来事でした。

私は身体への物理的な衝撃はもちろんですが
心の痛みはそれ以上で

そのすべての痛みを
まるごと身体で引き受けたのだと感じています。

以前、交通事故にあった方の施術をしたときに

構造的な身体の不具合が調整されていくのとともに
身体に止まっていた緊張が解かれ
(もちろん神経系が回復され、自律神経などのバランスもよくなっています)

夜、眠れるようになったとか
事故のことを思い出しても怖くなくなった
というようなことを報告してくださったことがあります。

私は1年前の出来事からこれまでの時間を経て

身体が引き受けたショックや痛みは
その訴えを言葉ではなく、

身体の症状として明らかにすることを
自らの身体を通して理解することができました。

そしていま

私が患ったPTSDの症状が緩和され
悪夢をみたり、そわそわと得体のしれない恐怖に怯えたり
何かのきっかけで感情が溢れ出したりすることがなくなり

ようやく次の段階に進むことができるなと感じはじめた時に
身体からのメッセージとを受け取りました。

それは、物理的に身体が受け止めたダメージと
身体が引き受けた心の痛みが

少しずつ形を変えながらも
あの瞬間に止り続けているというメッセージでした。

時間は1年以上経っているのに
あの出来事を思い出すと一瞬でその時に戻ってしまうというか

私が振り帰ると
その場所に止まったまま存在していること気づいたのです。

とても生々しく、まるでいま起きているかのように。

PTSDが発症するような出来事の記憶というのは
自分の経験としての記憶として、
処理することが難しいと言われています。

私の場合は身体が心の身代わりになった部分が大きいので
その分身体に閉じ込められているものが多いのだと感じています。

脳機能の勉強やPTSDの勉強をする度に
自分に何が起きているのかを知ることになるのですが
とても受け入れ難い内容でした。

心のケアに重点を置いたこの1年は
必要だとわかりながらも様々な理由をつけて
身体のケアをしてきませんでしたが

ようやく身体が解放されたときの私を
受け入れるだけの心の準備が出来たのだと感じています。

ですが、それはとても怖いことで
自ら身体を解いていこうと試みると止めどなく涙が流れました。

何を恐れているのか、
怖いと感じているのかは
直視するのが困難ですし

身体から解放された後に
何が起こるかも想像ができません。

ただ、この状態を保ち続けることが出来ないことも
身体レベルでわかっているのです。

こんな不安定な状態で施術をお願いする人は
信頼できる方でないと無理だと感じ

古い知人に連絡をしました。

そして、いまこうやって
私自身が身体を解放する怖さを感じたときに

ようやく気づくことが出来たのです。

ヒックエトヌンクに来られる女性も
身体の不調を抱えながら
不安定な状態で施術を受けにきてくださっているのだなと。

私が心理の学びを必要を感じた理由は
私自身が心の学びを怠り、
結果招いてしまった出来事を
もう2度と繰り返したくないという想いだけでなく

施術を通して
クライアントの身体が解放されたとき
その時の心の状態もホールドしたい


という想いがあったことに気が付くことが出来ました。

何かしらの衝撃を受けて
身体がその衝撃を心とともに引き受けた場合

時を経て、身体から解放された心の状態は
とても無防備です。

私は解放と統合は同時に起こると考えているのですが

身体が守り続けたその時の心の痛みや想いが
統合されるということは

止まっていた時間が
今と1つになり動きだすことなのでしょう。

今という時間の感覚は
身体があるからこそ、感じられる感覚です。

オステオパシーの哲学を守りながら
私は私のできる施術を

身体を通して心のケアができるような施術を
していきたいと思います。

ではでは、今日はこのへんで。
ありがとうございました。