こんにちは。
ヒックエトヌンク吉野です。

今日は「緊張しやすい人の原因はどこにある?」
についてオステオパシーの視点から書いてみました。

ヒックエトヌンクには
いつも身体が緊張していて、リラックスできない。
気がつくと呼吸が浅くなっていて息苦しさを感じてしまう。

そんな症状を持った方がたくさんいらしています。

身体の緊張、過緊張は
「現代病」なのかなとも思うくらい、
身体にも頭にもグッと力が入っています。

身体が緊張しやすかったり
いつも当たり前もように緊張しているというのは
ものすごく疲れますよね。

お風呂に入っても、眠っても緩んだ気がしない。

いつの間にか緊張が慢性化してしまい
その状態をどうやってリラックスすればいいのかがよくわからない。

緊張が続いて疲れいるのに
「まだまだ大丈夫!」と頑張れてしまう方は

ある日急激に疲れや身体の痛みを感じて
「これはいけない」と施術を受けに来られます。

施術後にベッドから起き上がってから
身体が緩んだ時にようやく

「ああ、身体が緊張していたんだ」
と気がつく方も。

緊張しやすい体質がわかっている方は
定期的に施術を受けに来てくださったり

ストレッチをしたり
深呼吸をしたり

何か緊張を解いていけるようなことを
セルフケアとして行っていると思いますが

緊張していることに気がつかずにいる方は
そのままの状態で過ごしていることが
大丈夫かな?と心配になります。

なぜかというと、

緊張はそのまま放っておいても良くなりませんし、
緊張がきっかけで筋膜の炎症や繊維化が起こり
身体の不調の原因になるからです。

過緊張には、
2種類の緊張した状態があります。

1つ目は
内因性過緊張といういうものです。

リラックスしても良い状態なのに力が抜けないとか
夜寝る前に安静の状態ではいるものの、

筋肉が緩むことに対して
抵抗する力が異常に増えてしまうものです。

布団に入ってから眠れずに
ハッと気がつくと、
身体にグーッと力が入っている時ってありますよね。

施術の時もベッドに横たわり
身体が硬直するぐらいに緊張が強くなる方がいます。

「身体がガチガチです。」と話しかけると
「自分ではよくわからないです。」と答える方がほとんどで、
自分で力を抜くことも出来ずにいます。

内因性過緊張は
心理的なものも大きくありますし、
いま置かれている環境や、育ってきた環境。

生まれながらの外傷や手術など
原因は1つではないので
改善というよりも少しでも緩和していくことを
目標にすると良いと考えています。

もう1つの緊張は
神経運動過緊張と言います。

例えば筋トレや運動を始めたときに
筋が刺激に反応して
神経系が活性化して緊張を引き起こします。

長時間デスクワークをした後に
肩や首がガチガチになってなんて場合も
神経運動の過緊張になります。

できれば、ほっと一息ついて
緊張した状態から上手に抜け出せればいいのですが
なかなか抜け出せない日々を送っている方が多いと思います。

持続して緊張状態が続くと
疲労や不快感が起き、やがて炎症が起きてきます。

身体に痛みが出る時や
むくみが出ている時

重さやだるさが出ている時は
身体の組織には小さな炎症が起きていて

その炎症に対してさらに緊張が高くなり
痛みが増すという悪循環になると言われています。

身体の緊張からの炎症というのは
その人に年齢や運動状態、食事、睡眠などに異なり

放っておいたら良くなると思われる方もいますが
個人の状態によって身体はそうはいかないものなのです。

先日、どんな施術を受けても
いままで眠ることがなかったという方が

身体の隔膜という部分をリリースする施術の後で
最後のクラニオ(頭蓋オステオパシーの施術)が終わるまで
ぐっすりと眠っていることがありました。

眠ろうと思わなくても
自然に眠ってしまう状態は
心地の良い緩み方ができ、
交感神経のバランスが取れたのでしょう。

身体のコリやハリがあるところは
緊張していると思いやすい部分ですが

実際に身体のコリやハリがある部分ではなく

そこから離れた部分や、
外から軽く触れただけではわからない部分が
緊張した状態を作っていることもあります。


この施術の際に行った身体の隔膜という部分の調整も
固さや緊張は自分では感じられるものではないんですね。

緊張が長く続いている方は
頭蓋骨と仙骨を包む硬膜という部分にねじれがあったり
横隔膜や胸のあたりが硬く滞りがある方が多くいます。

肩や背中の痛みを抱えている方は
その部分に緊張があるのではなく

背中の後ろ側に飛び出ている肋骨の部分や
鎖骨や下顎の機能障害が緊張の原因になっていることもあります。

あとはとってもわかりずらい
舌骨という場所に(唾を飲み込むときに動く骨です)

緊張や不安感を引き起こすねじれが
原因となっていることもあります。

クラニオセイクラルは
副交感神経を100%増やし、
交感神経を30%ほど抑える

と言われているのでもちろんそれだけでも
緊張をとる効果はあります。

ですが・・・

クラニオセイクラルを施している時でも
背骨のどこかに抵抗が感じられることがあり

その場合は100%の副交感神経が
増すことはないと感じています。

まるで緊張とは無関係のようなところに
原因がある場合があるので

その原因を見つけて、
身体の抵抗を解くことで
より効果的なクラニオの施術になります。

例えその原因が身体の奥深く、
しずかにたどっていかないと
わからない部分でも

身体のつながりを触れて、診て、聞いて
原因を見つけて解放していきます。

慢性的な過緊張は筋膜が繊維化され
最終的には関節炎や関節の機能障害という
形になりあらわれてきます。

緊張もそのままにしておいて
良いものではありません。

緊張が解けてリラックスすることは
血液が巡り、酸素が供給され、
新しい細胞のサイクルが生まれる
身体の回復に必要な環境をつくります。

頭では緊張を解くのは難しいけれど
身体が緊張が解かれた状態を覚えていき

身体がそもそも緊張をしない状態を
一緒に作っていきましょう。

ではでは。
今日はこのへんで。

ありがとうございました。


クラニオセイクラル東京オステオパシー

この記事を書いた人

当サイトの運営者、吉野美保。クラニオセイクラルオステオパシーhic et nunc代表。施術に関してのお問い合わせ、ご予約は、こちらのフォームから承っております。