こんにちは。
ヒックエトヌンク吉野です。

前回の記事は読んでいただけましたか?
今回の記事は痛みについての続きになります。

前回の記事では、
痛みの役割と痛みの3つの種類についてお伝えしました。

今日はクラニオセイクラルオステオパシーが
どうして、痛みの緩和や回復を促せるのか
について書いていきます。

クラニオセイクラルオステパシーが
痛みを回復させる理由はとてもシンプルです。

それは身体の中にある
「痛みの原因を見つけ」
「痛みの原因を取り除く」施術を行うからです。

痛みの原因といっても
それは痛みのある部分にあるわけではなく

組織と組織のつながりあいを
解剖学的に、そして触れながら感覚を使って
原因を見つけていきます。

どこがかたく、身体が閉じているか
その部分がどこから始まっているのか。

身体の立体を感じながら
つながりに触れていくのです。

自己修正ができるように構造を整える


例えば「頭痛」といった症状を診るときに
私たちオステオパスは頭が痛いからといって
即座に頭の施術を行うことはしません。

頭は首の上に置かれているわけでなく
つながった身体の「頭」という一部ですよね。

身体は骨、筋肉、筋膜、内臓、神経、
そして血液や体液の全てが1つの身体を作っています。

痛みの場所は「頭」であっても
原因が「頭」にあるとは限らず
いつも「身体の全体」から原因を見つけるからです。

例えば、背中の筋肉が緊張していた場合、
腕や胸や首の部分を調整することで

リンパや静脈や動脈が動き出し
体液が循環し血流が良くなることで
頭の痛みがなくなることがあります。

頭蓋に原因がある場合も多くありますが
頭蓋だけを調整すれば痛みがなくなるわけではないんですね。

身体自身が自己修復するように
頭蓋も含めて身体の構造を整えることで痛みの原因は取り除かれ
自然に必要な時間をかけながら回復していきます。


動かないところを動かす


クラニオセイクラルセラピーをはじめ
リラクゼーション、様々なボディワークなどでは
身体をゆるめることを目的にしているものがたくさんありますよね。

でも、オステオパシーは
身体は全ての筋肉を緩めるということはせずに
動きを失った部分だけを緩める施術を行います。

なので、クラニオセイクラルオステオパシーは
身体に触れて身体の状態を確認していきますが
弱っている部分に施術は行わずにそのままにしておきます。

オステオパシーの創始者
アンドリューテイラー博士は
「動きは生命そのものである」という言葉を残しました。

痛みの原因というのは
多くの「動かない部分」が複雑に絡み合って
痛みを発する場所を作っていると考えています。

筋肉が張ったり、縮んだりしているのかを
確認しながら、「緊張」や「硬さ」など
動きが低下している部分を自由に動ける状態にしていく。

そうすることで原因は取り除かれ
次第に痛みは改善していきます。

触れることで緩和される痛み


身体のある部分を触れたり、圧迫したり、ゆらしたりすると
穏やかな刺激は「痛み」とは別の神経回路を通って
脳に伝わります。

穏やかな感覚をもたらすは、
痛みの感覚よりもスピードが速く、
痛みよりも先に脳に伝わります。

つまり、痛みのある部分に穏やかな刺激を与えることで
痛みの信号をブロックし「痛みのゲート」を閉じることができます。

そして、触れられることで
エンドルフィンという鎮痛作用を持つ物質が分泌されたり
エンケファリンという鎮痛物質が生成されます。

痛みを抱えている方も
施術中は次第に痛みよりも心地よさを感じ

すやすやと眠ってしまう方がいるのも
納得できますよね。

また、頭蓋骨から仙骨までを包む硬膜の緊張をとることで
身体は中心からリラックスした状態になると
酸素や血液が筋肉の隅々まで行き渡ります。

また排出できなかった痛みの原因になる
老廃物もスムーズに排出できるようになります。

いくつもの理由が重なり
クラニオセイクラルオステオパシーの施術で
慢性的な痛みは回復されていくことが伝えられたでしょうか?

最近のお客様からは
「高校生の時から続いている生理痛がすっかりなくなった」という声や
「足の裏の痛み」がなくなったという声もいただいています。
(最近とても多い痛みの症状の1つです)

痛みがどのタイミングで改善されるのかは個人差がありますが
「治癒力」が最大に発揮できるように施術を行なっていきます。

どうか、あきらめずに。
いつでも、ご相談ください。

ではでは、今日はこのへんで。
ありがとうございました。