クレンチング症候群にお悩みの方へ

最近立て続けに
「食いしばり」のご相談を受けたので

記事にすることにしました。

「食いしばり」や「歯ぎしり」を
自分の癖と思っている方もいますが

これは癖ではないんですね。

食いしばりのメカニズムは
まだ研究中で、解明されたわけではありませんが

何かしら原因で交感神経が優位になり
ストレスが強くかかることで
顎の筋肉が過剰に緊張し

食いしばりが起こると言われています。

なので食いしばりは癖ではなく
クレンチング症候群という病名がついています。

病名がつくということは
病院では治療対象となる症状ということになります。

歯医者さんだと
歯型にあったプラスチック又はゴム製のナイトガードを作成して
使用してもらうことで

クレンチング症候群の改善を行います。

ただ、改善されるかどうかは
個人差も多いようです。

クレンチング症候群で歯医者に行く頃には
すでに歯にヒビが入っていたり
顎関節症、咀嚼筋痛といった不快な症状に困り果てて

といった方が多いのではないでしょうか?

食いしばり、放っておいてはいけない理由

やめたくても、やめらない食いしばり。

でも、ほおっておくと

知覚過敏をはじめ頭痛、顔面痛、
顎を開くときにクリック音がするようになったり
歯周病にも影響が。

さらに症状が進むと

骨隆起といって
顎の骨に過度に力が加わり

上顎、下顎の力が集中した部分に
成長した骨がコブのように突き出してきます。

色々調べると
骨隆起は身体に影響はないと言われていますが

そこはどうなのかな?と疑問に感じる部分です。

骨隆起ができるほど
顎に力がかかっていれば

咬筋や側頭筋、舌骨筋群
もちろん、頭蓋骨も影響を受けています。

過剰なストレスに余計にストレスがかかる。
終わらないストレス連鎖は避けたいですよね。

クレンチング症候群の原因は?

歯を食いしめるほどのストレス。

正直なところ
身体の解放だけでは難しく

心理的な原因も大きいと感じています。

日常生活や仕事での日々のストレスもありますし
遡ればもっと古い原因もあるでしょう。

クレンチング症候群の原因は
口腔内だけにあるわけではないので

身体全体を調整する必要があります。

歯医者さんでは見つけられない
根本原因を見つけ、働きかけていくのが
オステオパシーです。

カウンセリングで心のケアも

実際に
クラニオセイクラルオステオパシーの施術に来ている方も
クレンチング症候群が改善された方がいらっしゃいます。

私のサロンは、
身体だけでなく、心のケアも同時にしたいと思い

施術だけでなく
必要な方にはカウンセリングも30分ほど行っています。

本当に心理的な問題を解決したい場合には
別途お時間を取ることも可能ですが

ほとんどの方がオステオパシー施術と
施術前のカウンセリングで心も元気になっていかれるので

よっぽどでなければ必要ないと感じています。

子供の頃から食いしばりや歯ぎしりに
悩まれている方も意外に多く

どこに相談していいのかわからなかった
という方もいました。

食いしばりや歯ぎしりの原因は人それぞれ違います。

一人ひとりにあったケアを
ご提供させていただきます。

食いしばりや歯ぎしり、
放って置かずに相談してくださいね。

なるべくなら
歯がひび割れてしまう前に!です。

食いしばり予防に試してみてほしいこと

最後に日常でできるちょっとした
食いしばりの予防をお伝えしますね。

普段から舌を上顎につけるように意識してみてください。

前歯の裏に舌の先から面の部分を軽くつけると
自然に歯と歯の間に隙間ができますし
余計な力が抜け唾液も出てきます。

上顎に舌をつけたままだと
噛みしめても力が入らないので試してみてくださいね。

 

ではでは、今日はこのへんで。