季節の変わり目に身体の変化を感じているあなたも
季節の変わり目に心の変化を感じているあなたも
こんにちは。
ヒックエトヌンク吉野です。
最近、高校時代に聴いていた音楽を良く聴いています。
当時を思い出して懐かしいとか、
この曲は思い入れのある一曲だなあとか、
そういった気持ちではなく
今の自分が音楽に触れて感じている感覚とでも言うんでしょうか。
音楽がこの瞬間にダイレクトに響いている感じを
なんとも心地よく感じています。
もう20年以上も前に聴いていた音楽を懐かしむことなく
今も新鮮に聴くことができるのは
飽きさせない音楽だからなのか
それとも、私自身が
20年以上前と変わらない自分がいるからなのかと考えてみたりしています。
・・・成長していないんかなとか(笑)
ただ1つ当時と違うのは
高校生の頃の不安やギリギリの状態で
音楽に助けを求めるように聴いていた心の状態ではなく
音楽やその世界を楽しめる
穏やかな心の状態で聴けています。
そういえば、
高校生の頃は心も荒んでいましたが
皮膚もただれ、身体の調子も悪く
通学の電車の中で気分が悪くなり、途中で電車を降りてしまうことも多くありました。
当時は自分がセラピストになるなんて考えもしませんでしたが、未来ってわからないものですね。
荒んだ心と身体の不調を抱えていた思春期。
身体の症状と心の状態は繋がっているけれど、
心の状態が原因になって身体の状態を作っているとは言い切れないとも考えています。
例えば、
言いたいことが言えない
↓
言葉を飲み込む
↓
喉にトラブルが出るとか
愛情不足
↓
愛情をかけて欲しい、でも言えない
↓
喘息になる
などといったABC論みたいなものです。
数年前まで、
私も身体の状態から心を読み解きたいと
何冊かの本を読んだりもしましたが
オステオパシーを学び施術を繰り返すことで
身体の症状を起こしている原因は複雑で
AはBだからC
という簡単な理由ではないと思うようになりました。
私自身もある治療院に施術を受けに行って
身体の状態ではなく、
心の状態を指摘されたことがあります。
その時はまだPTSDの症状が強く出ていましたし、
相手の言葉を受け取ることも、
聞き流すことも出来ずに、
言われた言葉に強く反応してしまい
家に帰ってきてから悔しくて泣いたこともありました。
セラピストも決して悪気があって
「身体の不調の原因はあなたの心の状態が原因です」と
言ったわけではないのはわかるけれど。。。
まあ、そういうセラピストは多いものです。
そして、セラピストの何気ない一言や
良かれと思っての一言に傷ついた人も多いのだと思う。
身体は精密機器。
複雑な構造なだけでなく、
身体にはその人が生きてきた記憶と記録があり、
その上、毎日更新もされているんですよね。
身体が先でもなく、
心が先でもなく
身体が心の症状を作っていることもあるし
心が身体の症状を作っていることもある。
でも、それだけでなく、
どんな場面で緊張するかとか
リラックスできるかとか
どれくらい笑ったかとか
泣いたかとか
何を好んで食べるのか、
食べる速さは早いか遅いかとか、
寝る時間はどれくらいかとか
何をしている時が夢中になるかとか。
一見何の関係もない日常そのものから
身体の症状は生まれていると考えています。
身体に出ている症状は、
これまでの記録されたものが
ホログラムのように身体に浮かび上がっているんじゃないかなと。
ホログラムは、レーザーを使って立体画像を記録したモノを指すのですが
私は身体に出ている症状は立体的なものだと捉えています。
なので、様々な視点から症状を見てみる。
オステオパシーも身体の症状にとらわれることなく
身体を全体感で捉えていきます。
ホログラムはギリシア語の「完全」という意味の「Holos」と
「情報」という意味の「Gram」を合成して作られた言葉です。
身体に出ている症状はその人の統合的なもので
ある一部分を原因として切り取ることは出来ないと思うんですよね。
原因も症状もその人の一部。
忌み嫌うことなく、原因も症状も大切に包括的な施術を心がけています。
何事も偏りすぎずに捉えていくことが大切ですね。
ではでは、今日はこのへんで。
ありがとうございました。
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