燃え尽き症候群は突然起こる

昨日書いた
バーンアウト(燃え尽き症候群)の記事の続きです。

昨日、あの記事を書いたのは
ちょうど半年ぶりに別のバーンアウトのクライアントさんが
クラニオセイクラルオステオパシーの施術を
受けにくることになっていたからです。

彼女のことをAさんとしましょう。

Aさんとの出会いは2年半前の冬。
ある自然療法家の紹介で私のサロンに訪れました。

当時彼女は海外に住んでいて
たまたま日本に帰ってきていたときに

精神面、肉体面で不安定な部分があり
カウンセリングもあわせて施術を受けにきました。

それから、状況は変わり
彼女は日本に帰国することになりました。

新しい会社でのハードワークが続き
不安定だった状況にさらに追い討ちがかかり

本人も予期していなかった状態が訪れ
休職することに。

やはり、
他のバーンアウトのクライアントさんと同じように

ある日突然、
動けなくなってしまったのです。

何も考えられない。
力が入らない。
光が眩しい。
焦点が合わない。

などなど、
自分ではコントロールすることのできない
様々な症状が現れました。

地方に住んでいるので
治療にくるのも大変な状態で

昨日はようやく
ほんの少し回復されて

半年ぶりに
クラニオセイクラルオステオパシーによる治療を
受けにきてくれました。

施術の前に30分ぐらいカウンセリングを行うなかで
バーンアウトするまでの期間は
日本に帰国してから数ヶ月の間ではなく

本当は
10年ほど前からはじまっていたことが判明。

自分がバーンアウトしてからわかること。

10年間の自分を振り返って
どれだけ無理をしてきたか。

そして、もう元の状態のように
バリバリとなんでもこなせる自分には戻れないことを
彼女は知っていました。

ゆっくりと時間をかけて
少しずつ回復していく。

そのことを自分に許すことが
第一の治療だと思います。

燃え尽き症候群のクライアントさんへの施術

半年ぶりの彼女の身体は
バーンアウトした直後のように

触れても
ほとんど反応せずに
かすかに身体が応えてくれる状態ではなかったけれど

身体のいくつかの部分に
指先で少し触れるだけで
するどい痛みが走るほど神経が過敏になっていました。

灯りにも敏感なので
照明を落として、
小さな明かりの中で施術を行います。

隔膜をゆるめて
背骨の機能障害を取り除き
仙骨裂孔に触れて身体のエネルギーの調整。

右肝臓と右肺の動きを作り
頭蓋内硬膜の治療。

前頭骨の拡張テクニックを行なっている時に
「動いた」と私が感じたのと同時に

彼女自身の身体も大きく反応しました。

その後から、
頭のてっぺんからまっすぐに何かが通るような
感覚を覚えたようでした。

施術後の顔や目の輝きや
身体の軽さを感じ、
施術の最中に起きた身体の変化をお話しすると

少しほっとしたようでした。

まだまだ治るまでには
時間がかかるかもしれないけれど

少しずつ、
元気に楽になってくれることを願っています。