朝起きて鏡を見た時に
肌の調子が良くてご機嫌なあなたも
なんだか冴えない肌にあちゃーっとなってしまったあなたも
こんにちは。
ヒックエトヌンク吉野です。
肌は内臓の鏡とか
肌は心の状態を表すなんて言いますが
身体と同様にお肌のトラブルや悩みを持つ方も多くいますよね。
ヒックエトヌンクには
身体の辛い症状や悩みを持っている方だけでなく
お肌の悩みを抱えている方も施術にいらっしゃいます。
クラニオセイクラルオステオパシーとお肌の悩み。
一見、関係のないように見えますが、
身体全体を1つのユニットとして捉えると
オステオパシーの施術により
炎症を抑えたり、老廃物の排出を促したり、細胞に栄養を与えるという具合に
細胞の回復に必要な働きを促すことで
お肌の状態が良くなる例はたくさんあるんですね。
時間はかかりましたが
実際、酷い皮膚疾患をお持ちのクライアントさんも
症状が改善されています。
お肌のトラブルは
顔であっても身体であっても辛いものです。
実は私も酷い皮膚疾患に悩み続けていた一人です。
治るか治らないのかわからないのは辛い
今の私を見ても想像がつかないと思うのですが、
中学2年生の頃から完治と言える状態になるまでの30年ほどの間
慢性的な皮膚炎を患っていました。
何がきっかけだったかは良く覚えていないけれど
蚊に刺された部分が500円玉ぐらいの大きさに膿んでしまいなかなか治らなくなり、
次第に蚊に刺されていない部分にも湿疹が広がりました。
数日経っても湿疹は治ることなく、
手足だけでなく背中にも広がり、
皮膚のただれと酷い痒みで眠ることもできません。
皮膚科に行くと「貨幣状湿疹」と診断されました。
貨幣状湿疹というのは、
初めは小さな湿疹ですが、
次第に強い痒みと滲出液が出て
湿疹が貨幣のような大きさに広がっていきます。
そのまま放置してしまうと「自家感作性皮膚炎」といって
発疹ができているところと離れた場所に新しく発疹ができ全身に広がる
治りづらい皮膚炎になるのですが、
私が病院に行った時はすでに全身に湿疹ができた状態で、
全身がアレルギーに対して敏感な状態になっていました。
そこから長い間、皮膚炎とのお付き合いが始まりました。
当時はネットなどもなく情報を集める力もなく
母親も私の皮膚炎のことを心配する余裕もない状況だったので
自分の身体に起きた異変も原因も対処法も、
よくわからないまま受け入れていくことになりました。
子供ながらに皮膚科でもらった薬を塗り続けていても
繰り返し現れる症状に一喜一憂しながら
次第にこの病気は薬では治らないんだなあと感じるようになりました。
ガーゼと包帯でぐるぐる巻きになった自分の手足。
全身にある湿疹の跡を隠すために
真夏も黒いタイツと長袖を着て過ごした思春期です。
まあ、この皮膚炎がなかったら
私が自然療法や身体に興味を持つことはななかったので、
今となっては人生に影響を与えたありがたい経験ではあるのですが、
治るのか治らないのかわからない症状を抱えているのは辛いことです。
原因は1つではない
その後、大人になってから
食事療法と漢方薬の飲用を2年ほど続けて皮膚炎は9割ほど良くなったのですが
完治までにはそこからまた長い時間を必要としました。
外的要因が原因なのか、はたまた内的なものなのか
原因はいまだに良くわかりません。
ストレスも多い子供時代でしたし、
必要な栄養もあまり取れていなかったのかもしれません。
もともと、アレルギー鼻炎や気管支炎喘息もあったので
アレルギー体質といえばそうなのですが、
皮膚炎だけが過剰に悪化した原因はよくわからないままです。
ただ、いまになって確実に言えることは
皮膚炎であっても、他の症状であっても、
例えばそれが膝の痛みであっても原因は1つではないということです。
見ているのは「症状」ではなく「構造」
どうしても原因や理由を特定したくなってしまいますが、
特定できる原因も理由は1つではないです。
それはどうしてかというと
症状が認識できるほど表面化するまでには、
時間とその経緯と共に作られた数々の要因があり
その要因によって身体の構造にも不具合が出ている状態です。
身体本来の正しい構造であれば、身体は正しく機能しますし、
そうでなければ、何かしらの機能不全を起こします。
原因を作っているそのまた原因というものが存在するので
原因を探し出すのはとても困難なことです。
辛い症状に悩んでいるときは、「身体の症状」に目を向けがちだけど、
「身体の症状」の裏には複雑な構造があるんですね。
なので、私たちオステオパスが見ているのは
「症状」ではなく「構造」です。
施術で「構造」を整えることで、身体は正常に機能し
「症状」が緩和されていくことを目指します。
お肌の悩みであっても、
お肌そのものにアプローチすることはせず
お肌の症状を作っている身体の構造にアプローチをすることで
症状が改善されていきます。
一見、関係のないように見える
クラニオセイクラルオステオパシーとお肌の悩みも
つながっているんですね。
私たちオステオパスが出来ること
150年前、オステオパシーが生まれた時代は手軽な情報やサプリや
民間療法が氾濫していた時代ではありません。
オステオパシーの創始者、アンドリュースティル博士は
自然と人間の結びつき、医学、哲学、神学などを統合させ
オステオパシーをこの世界へと存在する形にしました。
オステオパシーは奇跡を起こす治療法ではないけれど、
スティル博士は人に宿る命そのものを奇跡としたのではないかと私は考えています。
クラニオセイクラルオステオパシーの施術を
受けようか、どうしようかと悩んでいる方は
施術を受けてこの症状は良くなるのだろうか?
と悩まれていると思います。
オステオパシーにたくさんの期待もあると思います。
これまでに他の施術や様々な治療を受けても良くならなくて
がっくりとしてきた方もいらっしゃるでしょう。
「クラニオセイクラルオステオパシーなら
どんな症状でも必ず良くなります」
と言い切れればいいのですが
私はクライアントさんに嘘はつきたくありません。
良くなるとも、良くならないとも言い切れないのが本当のところです。
でも良くなる可能性はあります。
その可能性を信じて、動かない場所を見つけて動くように手技を施す。
そして、症状の大元となっている「鍵となる病変=keyLesion 」にアプローチをする。
その後は、治癒の力が内側から溢れてくるのを待つ。
症状を持って切り離されたような身体の一部分が
身体の全体に還っていくようなプロセスを信じて待つ。
私たち、オステオパスができることは
それだけなのだと考えています。
あなたの中にある治癒の力を信じて施術をするのが
私たちの仕事です。
ではでは、今日はこのへんで。
ありがとうございました。
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