こんにちは。
ヒックエトヌンク吉野です。

何気なくしている呼吸。
日常に呼吸を意識することは多くあると思います。

今日は呼吸がしやすいなとか、呼吸が浅くて息苦しいなとか。

自然の中でのんびりしたり、心地よい音楽を聴いて気持ちがいいなとゆったりと呼吸をしていたり。

寝不足だったり、悲しいことがあったり、風邪をひいて鼻が詰まったり咳が出て息がしづらいなど、自分の呼吸を観察すると身体や心の状態や全体のバランスなどを知ることができます。

施術をしていると、多くの方の呼吸に変化が起こります。

それまで胸を上下に動かしながら浅くて早い呼吸が、横隔膜や肋骨が動きながら深くゆっくりとした呼吸に変わり、やがて身体全体がその人らしいリズムで呼吸をするようになります。

とても気持ちよさそうに、その呼吸にあわせるように身体も緩み動きが出てきます。

生まれた時の呼吸が、波紋のように広がり今現在の呼吸を作っているとも言われます。

また大きなショックを受けた時の呼吸のパターンが固着して、その後の呼吸に影響をしているとも言われます。

クライアントさんが施術を受けたあと、息がたくさん吸ったり吐いたりできるようになり、これまでの自分の呼吸が浅く、息を止めていることが多かったことにも気づいたり。

肋骨がドームのように丸くならずに、息を吐き切ることができない方もいらっしゃいます。

クラニオセイクラルオステオパシーの施術では、頭蓋と仙骨の調整をして硬膜を緩めたり、胸郭を開放して、横隔膜の機能をあげるなどをして呼吸を助けていきます。

身体があなたらしい深さやリズムの呼吸を覚えていくことで、身体はあなたらしい健康を取り戻します。

肺の呼吸と身体の呼吸

以前に書いたブログには呼吸には2つの呼吸があると書きました。

呼吸は私たちの呼吸には2つの種類があります。

1つは「外呼吸」といって肺で行われる酸素と、
二酸化炭素を放出するマクロレベルの呼吸。

もう1つは「内呼吸(細胞呼吸)」といって、
血液によって運ばれた酸素を

細胞がエネルギーを産生することで行う
酸素の消費と二酸化炭素の放出により形成される
ミクロレベルの呼吸があります。

身体全体の機能を動かすために備わっている2つの呼吸。

そして、オステオパシーでは「身体そのものが呼吸をする」と考えます。
吸気と呼気の圧力の変化で身体は連動して動きます。

呼吸は身体中の細胞の運動と生命をつかさどり維持しているんですね。

呼吸と意識


以前、私が大きな手術を受け3日間ほど意識が戻らない日がありました。

意識を取り戻すきっかけになったのは、呼吸でした。

意識はなく眠っているのですがつけられている酸素マスクがつらくなったようで手を動かして酸素マスクを払うようにした時に意識が戻ったのです。

遠くから看護師さんが「酸素マスクがじゃまなんじゃないかしら?」と誰かと話している声がしたのを覚えています。

意識が戻り鼻での呼吸ができるようになり、それまで酸素マスクがない状態では吸えなかった酸素が
自分の力で吸えるようになったのでしょう。

身体は手術をしてから3日ほどの間で、自分で呼吸ができるほど回復し、呼吸と共に意識が戻る体験でした。

最初の息 最後の息

いのちは呼吸に支配されている。生まれる時に最初の息を吐き、死ぬときに最後の息を吸う。

(いのちの輝き ロバート・C・フルフォード著 株式会社翔泳社 1997)

この言葉はオステオパシーの治療家フルフォード博士の言葉です。

最初の息を吸う。
生まれたとき、それまでは胎盤から供給されていた酸素が止まり、赤ちゃんは産声をあげることで呼吸が始まり肺の循環が始まります。

最後の息を吸う。
それは私の出会ったことのない呼吸でした。

ですが、先日母が亡くなった時に、この最後の息に出会ったのです。

とても辛そうに、搾り出すように呼吸をしていた母は、亡くなる直前に呼吸が変わり

小さく息を吸い込み、3秒ほどでわずかに息を吐き

もう一度、小さく息を吸い込み、3秒ほどで微かに息を吐き

もう一度、小さく息を吸い込み・・・そのまま永い永い眠りにつきました。

それはとても静かな一瞬の美しい呼吸でした。

最後の息を吸う。
いのちの呼吸を見せてくれたのは、オステオパシーと共に生きていく私への母からの最後のギフトでした。

呼吸をすることは生命の動きを作りだすもの。

あなたの呼吸はどんな呼吸でしょうか。
ぜひ、あなたの呼吸を見つめてみてくださいね。

ではでは、今日はこのへんで。
ありがとうございました。