昨日は日本に一時帰国中のあるアーティストの方が
クラニオセイクラルオステオパシーの施術を受けに来てくれました。

海外では定期的に
クラニオセイクラルセラピーを受けていて
オステオパシーは受けるのが初めてとのことでした。

身体を使ったアートをする方なのですが
なんとも個性的な身体で、

いくつかの動きにロックがかかっている部分があるのですが
それでも身体が生き生きとしているというか

触れた部分に感じられる
身体の内側からフツフツとこみ上げてくる熱のようなものが
普段の施術とは少し異なるもので

身体と密に生きている人の
身体とマインドの一体感のようなものを感じながら
施術をさせていただきました。

施術中は「いままでにないダイナミックな動きを感じた」と彼女。
あっ、オステオパシーの手技そのものは
ダイナミックな手技は施しません。

繊細でスペシフィックな手技に
彼女の身体や内面がダイナミックに動いたように
感じられたようです。

とても感度の高い
身体と感性を持っている(当然かもしれませんが)
彼女ならではの感想だと思いました。

現代人は「思考でなんとでもなる」くらいの勢いで
身体を無視して生きています。

身体に意識を向けるときは
多くの人が痛みや不調を感じたときです。

人間は身体と心、そして霊性が1つになって
生命を動かしています。

だから、心だけを使ったり、
思考だけに頼ったりすると
うまくエネルギーが回りません。

例えば、映画を思い出してみてください。

映画には多くの人が関わっていますよね。
映画監督、脚本家、撮影クルー、メイク、衣装、キャストetc…

それぞれに役割がありその役割を担うことで
1つの映画は完成されます。

人間も映画のようなものだとしたら

身体には身体の役割があり
心には心の役割があり
霊性には霊性の役割があり

その存在を認めて、役割を担うことで
3つの存在が互いに循環して
より大きなエネルギーを生むことができるのです。

頭ばかり使っていたら
頭に血が上って、頭は重く、身体はだるくなるのは
当然ですよね。

身体と密に生きる、彼女の施術をさせてもらって
身体は個性なんだなということを改めて感じました。

誰一人として同じ身体はありませんし
誰一人として同じ細胞もありません。

解剖医の方が

子供が大きな怪我をして
親御さんの皮膚を移植したところ
2週間で皮膚は剥がれ落ちてしまった。

「この皮膚は自分の皮膚じゃない。と
身体は自分の個性を尊重するんですねー」

と話されていたことを思い出しました。

身体はその人がどう生きてきたかを
見事に表現していますし

いま現在の状態をちゃんと表現しています。

言葉でいくら隠そうとしても
ごまかそうとしても

身体は嘘がつけませんから。

頭を静かに休めて
身体にすっぽりと収まっている自分を感じる。

クラニオセイクラルオステオパシーは
身体を整えるだけでなく脳に休息を与えます。

だからこそ、
身体が自ら治癒力を発揮し回復するんですね。

 

あなたという個性を表現する身体。

頭でっかちになってしまった状態から
身体との関係を取り戻すことで

おのずとエネルギーは循環しはじめます。

いざというときに、
あなたをしっかりとサポートしてくれるのは
脳ではなく、身体です。

ではでは、今日はこのへんで!

天音