Be Still and Know
身体・心・精神へと深く届く
クラニオセイクラルオステオパシー。
脳脊髄液の循環を促すことで
身体のリズムとバランスを取り戻し
先天性治癒力を回復させていきます。
クラニオセイクラルは1900年代にオステオパシー医 William Garner Sutherland(ウィリアム・ガナー・サザーランド)が30年間にわたり頭蓋領域を研究し確率されたオステオパシー治療です。
クラニオセイクラルは、頭蓋骨に最大の可動性を取り戻させることにより、ホメオスタシス(外部環境の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれる性質、状態のこと)の働きを正常にします。

クラニオセイクラルの目的は5つあります。①関節の運動制限を改善する②髄膜の緊張による運動制限を減少させる③循環(特に血管系の)改善する④頭蓋底の孔から出入りする神経の圧迫を解放し、痺れや麻痺が起きないようにする⑤頭蓋のリズミカルなインパルスに活力を与える。
クラニオセイクラルの効果は、頭部や頸部に限られた部分的な効果だけでなく、末梢に至る身体全体に与えることができます。
脳は、硬い頭蓋骨によって守られていますが、さらにその中にある「脳脊髄液」という液体の中に浮いているよう状態をしています。 脳脊髄液は血液によって作られる特別な液体です。脳室と呼ばれる場所で作られ、脳と脊髄全体に脳脊髄液が送られてています。

脳は基礎代謝の約20%のエネルギーを消費すると言われています。ぼーっとしているときでさえも脳は活発に働き、さまざまな代謝老廃物が発生します。脳脊髄液の流れは、単に脳のダメージを吸収するためだけでなく、脳の老廃物を排泄する脳のリンパ排泄のような役割を担っています。
脳脊髄液は脈絡叢で 1日に 400~ 500ml産生されます。
脳脊髄液の総量は平均 130~ 150mlなので、1日数回入れ替わります。
脳脊髄液は水様透明で、ごくわずかの細胞、タンパク質、糖を含みます。脈絡叢は側脳室、第 3脳室、第 4脳室にあります。
クラニオセイクラルオステオパシーは頭蓋骨を形成している23個の骨がスムーズに動くように調整した後、この第 4脳室を圧縮をかけ脳脊髄液の産生を促します。

脳脊髄液は第4脳室から第4脳室外側口と第4脳室正中口を通ってクモ膜下腔を満たします。また正中口から脊髄の中心菅にも流れ込みます。 クモ膜下腔にでた脳脊髄液は静脈内に流れ込み全身に巡ります。
※画像をクリックすると、睡眠中に循環される脳脊髄液の状態がご覧いただけます 〜ジェフ・イリフ: よく眠る事が大切なもう一つの理由 youtube〜
クラニオセイクラルによる脳脊髄液の働き
頭蓋領域のオステオパシーは何もかも治癒するというのではないが、
その範疇は「人間にとって必要なくらい幅広い」ものである。
その効果はなおも自然の法則に帰するもので、
内なるものに内なる病理を取り扱わせている。
ーハロルド・マグーン
脳脊髄液は人体で知られている最も至高の要素である。
推論できるものがあれば、この生命の大河をひらけば枯れ野原には
即座に水が注がれるが、さもなければ健康という収穫は
永遠に失われるということが理解できるであろう。
ーアンドリューテイラースティル
サザーランド博士は、身体が弱すぎて第4脳室の圧縮が適応しない人はいない、他に何を施せばよいかわからない場合は、
ほとんどどのような場合でも第4脳室を圧縮せよ、としばし述べていた。
【クラニオセイクラルオステオパシーの適応例】
自律神経の乱れ、偏頭痛、頭痛、頭重、顎関節障害、むちうち、鬱血、虚血、水腫、代謝老廃物の排出、細胞の炎症、精神的バランスの回復、情緒不安定、PTSD、燃え尽き症候群、睡眠障害、体温調整、脂肪代謝、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、不整脈、喘息、目のアンバランス、めまい、耳なり、頭の騒音、運動障害、視覚障害、無臭覚症、神経痛患等
クラニオセイクラルに(頭蓋仙骨オステオパシー)よる脳脊髄液の働き
1)すべての体液の科学と電気生物学が変化する。
脳脊髄液、リンパ、静脈血の停滞が克服される。
2)水菅や第4脳室床と同様に、延髄の必須中枢が解毒され、
栄養が与えられ、刺激される。
3)中枢神経系の必須機能の正常性や効果が回復し、
その不調を解決しようとする。
4)内分泌系のみでなく、肝臓、脾臓、膵臓を通じて身体の代謝が改善し、疾患への抵抗が増大する。
5)下垂体ー視床下部複合体が刺激され、外的環境、成長、発達、胃腸作用、体温調整、盗汗、睡眠などを不随意に調整するのに影響する。
6)結合組織炎の部位が動脈壁、筋肉、腎臓小管、靭帯に関わらず消散が起きる。
大切な脳脊髄液の役割
① 脳、脊髄の保護作用 (脳脊髄液がクッションの役割をしています)
② リンパ組織としての役割 (脳の疲労を取り除き、神経系を修復します)
③ 鎮静作用 (炎症を抑えます)
④ 栄養物質の輸送
⑤ 中枢神経系の保護の役目や機能の維持