天音です。

私のクラニオセイクラルオステオパシーサロンには

慢性疲労症候群や燃え尽き症候群(バーンアウト)
と言われるような症状の方が何人か通われています。

症状の改善は本当にゆっくりで
すぐさま元どおりになりましたなんて方は
誰一人といません。

時折、

「一回の治療で改善しますか?」
というような問い合わせをもらうのですが

一回の治療で改善することはほとんどありません。

身体が動けないくらいに壊れてしまう状態は
そんなに簡単には起こりません。

身体は自然に回復し、
生命を維持することができるように設計されているので
そんなに簡単には壊れないのです。

それなりの理由があって
これ以上は限界という身体からストップがあって
身体は動かなくなります。

その原因は身体だけにあるわけではありませんし
必ず心も伴っているので複雑です。

知らず知らずに積み重ねてしまった原因を
1つ1つほどいていく作業が必要だと感じています。

そして、1度壊れてしまった身体は
元のようには戻りません。

だから今まで以上に自分を大切に
無理なく過ごすことが大切だと感じています。

時間をかけてゆっくりと
自分の思考ペースではなく身体ペースで
治療に取り組んでいただきたいと思います。

私自身も20代後半に過度のストレスにより
原因不明の体調不良と右耳の難聴、
めまいといった症状に苦しんだ時があります。

環境をガラリと変えるという方法で
それらの症状は改善しましたが
一度壊れてしまった身体に大きなストレスがかかると
また同じような症状がでます。

2度目に症状が出たのは今から8年前。
ひどいめまいで、朝目が覚めると天井がぐるぐるまわり
起き上がることができませんでした。

当時は三菱電機の中に入っている請負の会社で
SEサポートをしたり、
国土交通省に提出する書類作成を行っていたのですが
労働時間が非常に長く。。。

とこんなことを書くのは
先日、こちらのニュースを見つけたんですね。

[blogcard url=”https://www.asahi.com/articles/ASL9V7L2LL9VULFA02B.html”]

あらら、私がいた事業所が入ってる(汗)

こちらのニュースでも書いてありますが
当時は裁量労働制というのがありまして
みなし残業という形で長時間労働をしておりました。

裁量労働制は実際に働いた時間にかかわらず、
一定時間を働いたとみなして残業代込みの賃金を払う制度。
労働時間管理が甘くなり、長時間労働を助長する危険性が指摘されてきた。

11月から2月が仕事のピークになるのですが
この時期は定時で帰ることは1日もないくらいで

1月から2月末は23時まで会社に残ることがほとんどでした。
ひどい時は2時にタクシーで帰り、7時に出社なんてこともありましたね。

私が身体を壊した時は
チームリーダーなるものを任されており

仕事の段取りをして、三菱の方と打ち合わせをしたり、
納期のスケジュールを管理したりしながら、
校正作業をしたり。

チームリーダーなんてやったことがなかったので
プレッシャーだらけでしたね。

プレッシャー以外にも
正社員として働くことや
11月〜2月までのピーク時には週末の休みが取れず

掛け持ちで続けていた
セラピストの仕事が出来なくなることが非常にストレスでした。

やりたくない仕事を生活のためにする。
やりたい仕事がやりたくない仕事のためにできない。
でも、生活はしなくちゃいけない。
仕事は終わらせなくちゃいけない。

こんな感じで、身体だけがキツイ状態ではなく
精神的にもキツイ状態でした。

残業が続くなか、21日間の休みなし出勤が続いた時
私の身体はとうとう悲鳴をあげまして

朝起き上がることができなくなったのです。

数日間おやすみをいただきましたが
退職するまでの数ヶ月はめまいに悩まされました。

ちなみに私がやめた時期に
身体を壊して同じチームのメンバーが3人やめることになったんですね。

まあ、それくらい過酷な状態で働いていたわけです。

いまでこそ、年齢の割には元気に(笑)
仕事をさせていただいていますが

これもオステオパシーのおかげだなと感じています。

私自身がオステオパシーの施術を受け続けている理由は
知らず知らずに自分の身体や精神に負荷をかけていることを
客観的に気がつくようにでもあるんですね。

そして、クラニオセイクラルで脳の神経をしっかりと休める。

まだ大丈夫、まだ大丈夫と
仕事漬けになってしまう自分のパターンには
ハマりやすいものです。

なので、自分の身体を客観的に見てもらい
定期的にリセットしてもらうことで調整をかけています。

あれ、ちょっといつもと身体の様子がおかしいなとか
小さなことでイライラしたり、感情の起伏が激しかったり
そんな症状を感じた時には

そのまま動き続けずに
立ち止まってみてください。

立ち止まって自分を客観的に見る時間を
設けてみてください。

そして、自分の力だけでどうにかしようとせずに
専門家のケアを受けてくださいね。

身体だけでなく、心もリセットされます。

手遅れにならないように、
早め早めのケアを心がけてください。

働くの大好きな人もです。

ではでは、今日はこのへんで。